はじめに
「最近、会社の資金繰りが不自然に悪化している…」
経理担当者や管理職の立場を利用し、会社の資金を横領するケースは珍しくありません。発覚が遅れるほど被害額が増大するため、早期の発見と対応が重要です。
本記事では、よくある横領の手口、発覚のポイント、証拠収集の方法、探偵が行う企業内部調査の手法について解説します。
1. 横領とは?法的な定義と違法行為の範囲

横領とは、他人(または企業)の財産を不正に取得し、自分のものにする行為です。
業務上横領(刑法253条)
→ 会社の資金を私的に流用する(経理担当者が売上を着服するなど)
単純横領(刑法252条)
→ 預かったお金を返さず、自分のものにする(社員が会社の備品を勝手に売却するなど)
詐欺横領(刑法246条)
→ 取引先に虚偽の請求を行い、資金を着服する(架空請求など)
企業の内部で行われる横領は、発覚までに時間がかかるケースが多く、被害が拡大しやすいのが特徴です。
2. よくある横領の手口

経理担当者による着服
→ 会社の経理処理を利用し、不正な送金や架空経費を計上
架空取引を利用した不正請求
→ 実際には存在しない取引を装い、会社の資金を流用
売上の一部を隠して着服
→ 現金取引のある店舗などで、売上の一部を帳簿に記録せず流用
会社の備品や資産の転売
→ 会社の設備や備品を勝手に処分し、その売却益を横領
出張費や経費の水増し請求
→ 実際の出張よりも高額な請求を会社に行い、差額を着服
3. 横領が発覚する典型的なパターン
帳簿や決算に不審な点が見つかる
→ 売上と実際の入金額が合わない、経費が異常に増えている
社内の監査や税務調査で発覚
→ 内部監査や外部監査で不審な取引が発覚
内部告発や社員のリーク
→ 不正に気づいた社員が通報し、発覚する
取引先や顧客からの問い合わせ
→ 不審な請求書や取引履歴の矛盾から発覚
4. 横領の証拠をつかむ方法

帳簿・経理データの精査
→ 通常の取引と異なる異常な金の流れを確認
社内の監視カメラ・PCのログ分析
→ 重要データの改ざん履歴をチェック
関係者への聞き取り調査
→ 不審な行動や横領の可能性について証言を集める
5. 探偵が行う企業調査の手法
内部監視と覆面調査
→ 従業員の行動をチェックし、不正の兆候を探る
資金の流れを追う調査
→ 送金先や取引履歴を分析し、不正取引を特定
関係者の行動調査
→ 会社の資金を持ち逃げした場合、逃亡先を特定
隠し財産の調査
→ 横領した資金の行方や、本人名義の資産を特定
6. 横領が発覚した後の対応
- 証拠を確保したうえで法的措置を検討
- 社内のコンプライアンス体制を強化
- 探偵・弁護士と連携し、資金回収を進める
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