【社員の出張先での不正を見抜く方法】探偵が行う行動調査と活用ポイントを解説

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2025.04.10

企業調査・信用調査

【社員の出張先での不正を見抜く方法】探偵が行う行動調査と活用ポイントを解説

はじめに

「出張費はきっちり請求しているのに、成果が出ていない…」
「社員が本当に出張先で業務をしているのか不安…」

企業経営者や人事担当者の中には、社員の“出張中の行動”に不信感を抱いた経験がある方も多いのではないでしょうか?

実際、出張中に私的な旅行をしていた、取引先に行っていなかった、浮気や不倫に使っていた…など、不正行為は想像以上に多く報告されています。

この記事では、出張先での不正をどうやって見抜くか、探偵がどのように行動調査を行うのかを分かりやすく解説します。

企業のリスクマネジメントとして、ぜひ知っておきたい内容です。

 


1. なぜ「出張中の不正」は見抜きにくいのか?

社員の行動を把握しにくい「出張」は、不正が起こりやすいタイミングでもあります。

なぜなら、上司や同僚の目が届かず、本人の申告がすべてとなるからです。

特に営業職や出張が多い職種では、「出張報告書だけで済まされる」「証拠が残らない」ことが多く、不正があっても発覚しにくい構造になっています。

加えて、訪問先が本当に存在するか、何時にどこへ行ったかなどを確認する手段も限られているため、社員が虚偽報告をしていても、会社側がそれに気づけないケースが少なくありません。

「そこまで疑わなくても…」と思いたいところですが、実際には会社の経費で遊んでいたり、家族に嘘をついて不倫していたなどの事例もあります。

「出張」という言葉が与える“自由な時間”は、不正の温床になりやすいのです。


2. よくある出張中の不正行為とその実態

では、実際にどんな不正が出張中に行われているのでしょうか?

以下は、探偵への調査依頼で多く寄せられる事例です。

出張先に行っていなかった

→ 実際には出張先に足を運ばず、自宅や全く関係のない場所で過ごしていたケース。経費だけを請求していた。

私用の旅行を兼ねていた

→ 家族や恋人と旅行しながら出張扱いで経費を精算していた。ホテルや移動手段も全て会社負担。

不倫・浮気目的の出張

→ 特定の異性と会うための出張を装っていた。現地で密会する様子が確認された事例も。

取引先とのアポが虚偽だった

→ 取引先に確認したところ「そんな予定はなかった」と否定されたケース。

これらは単なるモラルの問題ではなく、業務上の不正・背任行為に該当する可能性があり、会社にとって重大な損失となり得ます。

 


3. 自社で確認できる「初期チェックポイント」

出張中の不正が疑われる場合、探偵に依頼する前に自社でできるチェックポイントを確認してみましょう。

報告書の内容が曖昧ではないか?

→ 訪問先や面談内容の記載が大雑把で具体性に欠ける場合は要注意。

出張先の領収書が少なすぎる/多すぎる

→ 不自然な金額や、業務と無関係な場所の領収書がないか確認。

訪問先に連絡して確認する

→ 予定通りに面会が行われたか、実際に訪問したかを確認することで虚偽が判明するケースもあります。

SNSや位置情報の履歴チェック(社用端末の場合)

→ スマホやPCの履歴から、出張中の動きをある程度把握できる場合もあります。

ただし、確認方法によってはプライバシー侵害に該当する可能性もあるため、社内規程や法的なルールを守って行動することが前提です。

 

4. 探偵が行う“出張先行動調査”の方法とは?

社員の出張中の不正を明らかにするには、現地での行動を正確に把握する調査力が必要です。

企業が内部で確認できるのは出張申請や経費精算の内容まで。

それ以上の現地での行動となると、プロの探偵が介入する領域になります。

探偵による出張調査は、以下のような手順で行われます。

  • 事前情報の精査(出張日程・宿泊先・交通手段・予定表など)
  • 出張先での張り込み・尾行
  • 訪問先企業・施設の確認と照合
  • 飲食・レジャー施設への立ち寄り調査
  • 不審人物との接触確認
  • 写真・動画による証拠収集

「本当に商談をしていたのか?」「誰とどこで会っていたのか?」を客観的に記録することで、社員の行動を“証拠”として把握できます。

張り込み・尾行には高度な技術が必要なため、素人では絶対にマネできない領域です。

 


5. 実際にあった調査成功事例

事例①:架空の出張申請と遊興行為の発覚

都内企業の営業部長が、毎月2泊3日の地方出張を繰り返していたが、成果が一切報告されないとのことで調査依頼。

調査の結果、出張先ではビジネスホテルに宿泊した後、昼は観光地巡り、夜は接待名目で飲食店に通う姿を複数回確認。

取引先訪問は一切なく、架空の商談と経費水増しが判明した。

事例②:競合企業との“裏取引”が発覚

地方への出張中、調査対象の社員がライバル企業の幹部と会っているとの情報があり、極秘調査を実施。

2日間の張り込みにより、カフェでの会話と書類受け渡しの様子を撮影。

企業情報の流出疑惑が強まり、法的措置に進展した。

事例③:実は“女性との密会”が目的だった

ある男性社員が定期的に大阪出張をしていたが、取引内容が不透明とのことで調査。

調査の結果、現地で不倫関係にある女性とホテルで長時間過ごす様子を記録。

業務には一切関係ない出張であり、企業からは戒告処分が下された。

 


6. 調査結果をどう活かす?企業対応の選択肢

探偵が収集した証拠は、単なる報告書ではありません。

企業が社員に対して 適切な処分や改善策を講じるための“根拠資料” になります。

活用方法としては、以下の選択肢が考えられます。

  • 懲戒処分・降格・減給などの社内対応
  • 不正経費の返還請求
  • 労働契約の見直しや解雇手続きの検討
  • 悪質な場合は法的措置(損害賠償・刑事告訴)

ただし、処分の重さは証拠の内容や行為の悪質性に応じて検討すべきです。

調査結果を元に弁護士と連携することで、社内トラブルをこじらせずに対処することができます。

次のセクションでは、「不正が発覚した後に起こりやすいトラブルと回避法」について詳しく解説します。

 


7. 不正がバレた後のトラブル回避策

出張中の不正が発覚した際、企業が注意すべきなのは 「処分そのもの」だけではなく、処分後のトラブルリスク です。

たとえば、以下のような問題が起こり得ます。

  • 社員が逆ギレして職場での態度が悪化する
  • パワハラ・不当解雇を主張され、訴訟トラブルに発展
  • 他の社員の士気低下・内部不満の拡大
  • SNSや口コミサイトへの“逆恨み投稿”

このような事態を防ぐには、証拠に基づいた冷静な対応が大切です。

まずは、調査報告書をもとに人事・法務・弁護士と協議し、処分の内容や伝え方を明確に設計します。

また、就業規則や懲戒規定に基づいた手続きを踏むことで、後の“反撃”を回避することが可能です。

 

8. 出張不正を未然に防ぐための社内体制づくり

そもそも出張不正を起こさせない仕組みを作ることが、最も有効な予防策です。

企業としては、以下のような対策を講じると良いでしょう。

  • 出張報告書の義務化とテンプレート化
  • 経費の詳細記入(領収書・明細)の徹底
  • GPS付き社用スマホや業務管理アプリの導入
  • ランダムな“実地確認”制度の導入
  • 不正に関する内部通報制度の整備

また、管理職への倫理教育も重要です。

出張を“気分転換”のようにとらえている文化が残っている場合、組織全体のリスクが高まります。

あらかじめ「企業としての姿勢」を社内に周知し、不正の芽を早期に摘む体制を構築しましょう。

 


9. 調査を依頼する際の費用相場と注意点

出張調査の費用は、調査の期間や地域、対象者の行動パターンなどによって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

調査期間 費用相場の目安
半日(3〜5時間) 約5万円〜10万円
1日(8〜10時間) 約10万円〜20万円
2日以上の張り込み調査 20万円〜50万円以上

 

注意点としては以下の点が挙げられます:

  • 「成功報酬制」と言いながら高額な経費を請求する業者に注意
  • 見積書に「何にいくらかかるのか」が明記されているか確認
  • 契約前に“調査の目的と成功条件”を明確にしておく

また、調査中の報告頻度や方法(リアルタイム報告/後日レポートなど)も確認しましょう。

情報を受け取るタイミングによって、企業の初動対応が変わる場合もあるからです。

 


10. まとめ:小さな疑念が大きな損害になる前に

社員の出張不正は、企業にとって想像以上に深刻なリスクを孕んでいます。

経費の不正利用、ライバル企業への情報漏洩、不倫による社内トラブル――そのどれもが、企業の信頼と財務に大きなダメージを与える可能性があります。

「疑わしいけど確証がない」「どう動いていいかわからない」という状況でも、外部の専門調査機関に相談することで突破口が開けるケースは多いです。

日本探偵業信用データバンクでは、企業案件に強く、信頼できる調査力を持つ探偵社を多数掲載しています。

まずは匿名での相談や、見積もりだけでも問題ありません。

小さな違和感を見過ごさず、トラブルを未然に防ぐための第一歩を踏み出しましょう。

この記事を書いたライター

高木 隆

日本探偵業信用データバンク 事務員、元探偵事務所調査員

探偵事務所での調査員として18年以上のキャリアをもつ。現在は「探偵業界の透明性を高める」という当データバンクの理念に共感し、現在はライターとしてコラムなどを執筆している。その傍ら、2児の父として育児に奔走している。元調査員としての実務経験を活かし、探偵業界の内部からの視点で、依頼人が探偵事務所を選ぶ際の重要なポイントや、探偵業界の実態についての情報を提供している。

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